ゴー・アヘッド!

へたれ文章家、ウェアホースとその周りの人々が織り成す、ドタバタ冒険愛憎活劇(嘘) banner.jpg

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

小説インデックス

 タイトルをクリックで小説にジャンプできます。
 read moreで各小説のあらすじを閲覧できます。

【TS小説】
  • 真夏の日の夢

  • 麗しき友情 ~或いはハタ迷惑なデバガメ達~

  • 未成年者の飲酒・喫煙は法律で(略)

  • 狸と魔法使い


  • 【オリジナル小説】
  • 青い空の、その向こう ~鬼の話~


  • ...read more
    スポンサーサイト


    1. 2008/01/01(火) 00:00:01|
    2. 小説|
    3. トラックバック:0|
    4. コメント:2

    【小説】狸と魔法使い

     ある所に、一人の狸がおりました。

     狸には仲間が居ません。
     仲間が欲しくても、勇気が出ずに一歩を踏み出せないからです。
     狸は思います。

    「一緒に笑い合える、仲間が欲しい」と。

    ...read more

    1. 2006/12/01(金) 01:46:54|
    2. 小説|
    3. トラックバック:0|
    4. コメント:0

    【小説】未成年者の飲酒・喫煙は法律で(略)

     海中都市アクアリースに存在する、アクアリースホテル。
     ホテルに隣接した酒場では、今日も疲れを癒す為に大勢の客が訪れていた。
     酒場のそこかしこでは笑い声が上がり、酒を片手に愚痴を言う男の声や自慢話をしているらしい男の陽気な声がしじまのように寄せては返す。
    「ねーちゃん、エールを一つ追加だ」
    「はーい!」
    「こっちにも、大至急でなー!」
     次から次へと追加される注文に、この店の給仕であるマリエルはお盆を手に慌しく店内を走り回っている。
     カウンターの中ではこの店の女主人、ソフィアが慣れた手つきでグラスに琥珀色の液体を注ぎ、つまみの用意をしていた。
    「頼んだ料理、まだ来てないんだけど?」
    「はいはい、分かったからちょっと待ってて!」
     忙しさで余裕が無くなったのか、それともいつもの事なのか。声をかけた客に乱暴な言葉遣いで返し、マリエルは盆に載せた酒のジョッキを店の一角へと持っていく。
     人の多い酒場の中で、その場所は更に人の密度が高い。マリエルは人々の間をすり抜けるようにして内側へと入っていく。
     周りを取り巻く人々の中心には楕円形のテーブルが置かれ、そこに体格の良い牛の扮装をした男と、龍の扮装をした男が並んで座っていた。彼らの眼前には空になったジョッキが何個も並んでいる。置かれたジョッキの数は牛の男の方がやや多いようだ。
     二人が空けているのは、共に琥珀色をした洋酒だった。
    「どうした、もう終わりか?」
     ジョッキを空けていた牛の男が、先ほどから酒を飲む手が止まっている隣の龍の男に言った。龍の男はその言葉にジョッキの中身を猛然と空けていく。おお、という声が上がる中、龍の男は手にした一杯を一息で全て飲み干した。
     龍の男がジョッキをテーブルに叩きつける。観客達の期待の視線の中、一瞬の静寂が生まれ、ややあって龍の男は悔しそうに言った。
    「……もう、限界だ」
     龍の男の言葉に黒いスラックスにシャツ、更には蝶ネクタイという出で立ちのいかにも審判風の格好をした狸の男が牛の男の片腕を取り、高々と掲げた。
    「勝者、ガードン!」
     瞬間、周りを囲んでいた観客が一斉に歓声を上げた。
    「凄ぇ……」
    「これで何連勝だ? よくもまぁ毎日毎日……」
    「底無しかよ……」
     勝者に対する歓声や対戦相手だった龍の男の健闘を称える声の中、そんな言葉がそこかしこから聞こえる。
    「流石ガードンさん! これで二十九連勝目ですよ!」
     ガードンと呼ばれた男の取り巻きらしい獅子の少年が興奮気味に言った。ガードンは少年の方を向いて当然だ、と笑う。
    「飲み比べじゃ誰にも負けないさ。そこいらの連中とは出来が違うからな」
     ガードンは得意げにそう言った。
    「今日は調子が良いからな。もう一戦やって、今日中に三十連勝と洒落込もうか」
     上機嫌にそう言って、ガードンは新たな対戦相手を探して辺りを見回した。しかし今の戦いを見ていた者達は自分達では勝負にならないと思ったのか、名乗り出る者はおろか、誰もガードンと目を合わせようとしない。
     ガードンはそんな一堂を見回し、
    「ったく、つまんねーな」
     興ざめしたように言うと、舌打ちをして席を立とうとした。その時、
    「あの……」
     遠慮がちにガードンに声をかける者がいた。ガードンが声のした方を見ると、そこに居たのはやや細身の、狐の扮装をした少女。少女は外見に似合った細い声で、
    「私と勝負していただけませんか?」
     少女の言葉に、ガードンが目を丸くした。
    「勝負? アンタが、俺と?」
     確認するように言って、ガードンはハ、と笑いの形で息を吐いた。
    「面白ぇじゃねえか」
     ひょろりとした体躯に、色白の肌。目の前の少女、どう見ても酒が強いようには見えない。
     あるいは先ほどの勝負で、こちらが酔っていると思ったのか。確かに先ほどの勝負で飲んだ酒は身体に残っているがまだまだ余裕、目の前の少女に対してはハンデにもならない、とも思う。
     けれどまぁ、折角挑まれた勝負、請けないのは男が廃る、とガードンは少女に隣の席に座るよう促した。席に着いた少女にガードンはルールを説明する。
    「酔い潰れた方の負け。負けた方は酒代を全部持つ。それでいいな?」
    「はい、分かりました」
     狐の少女が頷く。
     観客達が前の戦いで残ったグラスやら何やらを片付け、新たに酒の満たされたジョッキが置かれた。
    「それでは行きます……スタート!」
     審判に扮した狸の青年がそう言って、ガードンと少女は同時に最初の一杯に口をつけた。

    ...read more

    1. 2006/09/18(月) 17:49:49|
    2. 小説|
    3. トラックバック:0|
    4. コメント:0

    【小説】麗しき友情 ~或いはハタ迷惑なデバガメ達~

    ※注意
     この小説は『真夏の日の夢』の外伝的内容となっており、また同作のネタバレを多分に含んでおります。
     未読の方は『真夏の日の夢』からお読み下さい。







     ――ドリドリドリドリドリ。
     のどかな田園風景の中。夏の暑い日差しの中、そんな音が木霊していた。
     音の主は丸い耳と大きな尻尾を持った青年。手にしたドリルで地面を掘っていた。
     ガツ、と。
     ドリルを持っていた手に何かの手応えが返って、青年はその場からドリルを除ける。
     除き込んだ穴の中にあるのは、
    「懐中時計、か」
     感情の薄い声で呟くと丁寧に発掘品を取り出し、土を払ってバッグへ。
     若干地点をずらし発掘を再開しようとスイッチを入れる。しかし嫌な音を立ててドリルの回転が止まった。
     見るとドリルの刃がこぼれ、使い物にならなくなっている。
    「……30本目」
     呟いた数はここ、ローズガーデンを発掘するために彼が使ってきたドリルの数だ。
     そして――
    「これだけ掘っておきながら、2個しか集まらないとは」
     バッグの中を漁り、出てきたのは銀色の缶詰。『ココアパウダー』とラベルの貼られたそれを溜め息混じりに手に取った。
    「これは本当に、カバリア氏の陰謀を疑ってかかるべき――」
     TRRRR…… TRRRR……
     眉根を詰めて唸る青年の言葉を、携帯電話の着信音が遮った。
     懐から電話を取り出す。
    「レニィ……?」
     液晶に表示された名前に僅かに顔を顰(ひそ)め、通話ボタンをプッシュ。
    「はい、セウルス」
    「あ、もしもしセウルス? あたしー」
     あたしじゃ誰だか分からないだろうとか、新手のあたしあたし詐欺か、というツッコミは口にはしなかった。
    「どうした?」
     セウルスの声にレニィはえっと、と前置きして、
    「今、フェン君とデートしてたんだけど」
    「のろけ話なら切るぞ」
     即座に通話終了ボタンにかけた指を、レニィの焦った声が呼び止めた。
    「ちょっと待って! 違うのそうじゃなくて!」
    「なら、早く用件に移りたまえ」
     セウルスの言葉に、レニィはうぅ、相変わらず厳しいよぉ、などと情けない声で言っている。やがて気を取り直したのかいつも通りの声で、
    「でね、今フェン君と一緒にメガロポリスに居るんだけど。そこで……見ちゃったの」
    「何をだ?」
    「エイル君とミーアが一緒に居るところ」
    「ミーア……?」
     友人の口から聞こえた懐かしい名前に、帰って来てたのか、と呟く。
    「それで、それを私に聞かせてどうしようというんだ?」
     レニィは何が楽しいのか含み笑いを隠しもせず、
    「ほら、友達としちゃ二人の関係が気になる訳じゃない。だからこっそり後をつけて確かめてみようって、そのお誘い」
    「……見上げた友情だな」
     呆れたようなセウルスの言葉。レニィは拗ねたように、
    「じゃあセウルスは来ないの?」
     質問に、セウルスは即座に答えた。

    「待っていろ、5秒で向かう」
     通話を終了すると同時。セウルスは神速の指さばきで短縮ダイヤルから転送サービスを呼び出した。
    「……ミーア、か」
     もう会わないと諦めかけていた、古い知り合いの名を呟きながら。

    ...read more

    1. 2006/07/12(水) 22:23:07|
    2. 小説|
    3. トラックバック:0|
    4. コメント:0

    【小説】真夏の日の夢

    「暑い……」
     何か恨みでもあるんじゃないか、と邪推したくなる強い日差しの中。俺は思わず一人呟いていた。
     地域による差こそあれ、夏は暑いものというのは全世界共通の認識だろう。今歩いているこの町、メガロポリスも例外じゃない。
     明らかに冬用の赤い毛糸の帽子は熱を蓄え、頭の中を蒸し煮にしてくれる。鉄兜を着けてる人間よりマシだとは思いたいが、そんなのは小さな差かもしれない。
    (……マズいな)
     熱気にやられてオーバーヒート寸前の頭で考える。このままだといずれ倒れてしまうだろう、と。
     今日は早めに切り上げて、陽が傾くまで日陰で時間を潰そう。
    (もしくは、思い切ってスノーヒルまで行って避暑と洒落込むか、だ)
     白銀の雪景色を想像し、少しだけ涼しくなったような気がした俺は所狭しと店を広げている露店に目を移した。
     路上には色とりどりの商品が並べられ、売り手はどうにか自分の商品を手にとってもらおうと躍起になっている。
    (この暑い中、逞しい事で)
     特に欲しいものがある訳ではない。それでも、何か掘り出し物が無いかと探してしまうのは染み付いた習性というものだろうか。
    「どっかに最高合成のリズムイヤリングがお手頃価格で転がってないかな、と」
     冗談交じりにそんな事を呟き露天を見回す。もちろん、そんな掘り出し物が都合よく見つかるはずもない。
     一通り露天を冷やかして、この後どうしようかと考えながら携帯端末を開いた。
    (今居るのは……4人、か)
     点灯しているフレンドリストの名前を眺めて、誘える相手が居ないか考える。
    (セウルスは多分、ローズガーデンだな。フェンは……デート中だと厄介だから取りあえず放置。後は……)
     順番にリストを眺めていた視線が、3人目で止まった。
    「え……」
     思わず声が漏れる。その位、緑色に点灯していた人物の名は予想外だった。
    「アイツ、戻って――」
     その時。携帯端末を持って俯いている俺の前を、よく見知った影が通り過ぎたような気がした。
     反射的に顔を上げ、影へと呼びかける。
    「ミーア!」
     呼びかけに、影は驚いたように立ち止まった。
     強い日差しに輝く金髪に、猫を模した耳。それらは長い間会っていない友人に共通するもの。
     影が振り返る。予想通りの顔がこちらを見て、目を真ん丸くしていた。
    「エイル、君……?」
     疑問符つきの言葉に微苦笑しながら、言葉を返していた。
    「お帰り、ミーア」

    「た、ただいま」
     一拍遅れて、ミーアが照れたように言った。
     どもった台詞も、その仕草も。あまりにもいつもの彼女のイメージに似つかわしくなくて、俺は思わず吹き出していた。
    「もう、何で笑うのよ」
     リアクションが気に食わないのか、ミーアは怒ったように頬を膨らませる。
    「相変わらず失礼な人ね、君は」
    「……相変わらずとはご挨拶だな」
     眉を寄せてミーアを睨むと、彼女は表情を緩めひらひらと手を振った。
    「まあまあ、そんな事はいいから」
     彼女は笑って俺の手を取った。とても自然な動作。
    「ここに居るって事は、この後どうせ暇でしょ? こうして会えたんだし一緒にどっか行かない?」
    「……待て」
     あまりに自然なので思わず流されそうになる。が、ここは一応ツッコんでおくところだ。
     彼女の言葉は疑問形ではあるが彼女は俺の返事なんて聞くつもりもないらしい。ギュッと握られた手はちょっとやそっとじゃ振り解けそうになかった。
     勝手に何処かへ歩いて行くミーアに引きずられながら、
    「暇じゃなかったらどうするつもりだ。拉致は今のご時世、色々と問題だぞ」
    「じゃあ、何かご予定でも?」
     じと目で睨む俺に対し、そう言って悪戯っぽく微笑む彼女。僅かに沈黙し、俺は自分の負けを認めた。
    「……ゴメンナサイ暇です」
    「宜しい。じゃあレッツゴー」
     久々に会った彼女は、以前とちっとも変わっていない。
     それが何だか嬉しくて。引かれるまま彼女の後をついていく。

    ...read more

    1. 2006/06/17(土) 18:50:49|
    2. 小説|
    3. トラックバック:0|
    4. コメント:3
      次のページ >>

      

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。